昼、寒い風の中で雀を手にとって愛していた子供が、夜になって、急に死んだ。
〜冬の日の記憶
それも寒い夜の室内の空気よりもよいものはないのです
〜冬の夜
長門峡に、水は流れてありにけり。寒い寒い日なりき。
〜冬の長門峡
きらびやかでもないけれど この一本の手綱(たずな)をはなさず
〜寒い夜の自我像
毎日寒くてやりきれぬ。瓦もしらけて物云わぬ。
〜寒い!
冬の夜に 私の心が悲しんでいる わけもなく……
〜冷たい夜
思えば遠く来たもんだ 十二の冬のあの夕べ
〜頑是ない歌
私が路次(ろじ)の角に立った時小犬が走った
〜冬と孤独と
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