幸 福

おお季節、おお砦、
如何なる魂か欠点なき?

おお季節、おお砦、

何物も欠くるなき幸福について、
げに私は魔的な研究をした。

ゴールの牡鶏が唄うたびに、
おお生きたりし彼。

しかし私は最早羨むまい、
牡鶏は私の生を負うた。

この魅惑! それは身も心も奪った、
そしてすべての努力を散らした。

私の言葉に何を見出すべきか?
それは逃げさり飛びゆく或物!

おお季節、おお砦!


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