(頁 頁 頁)

頁 頁 頁
歴史と習慣と社会意識
名誉欲をくさして
名誉を得た男もありました
認識以前の徹底

土台は何時(いつ)も性慾みたいなもの
上に築(きずか)れたものの価値
十九世紀は土台だけをみて物言いました

〇××× 〇××× 〇×××
飴(あめ)に皮がありますかい
女よ
ダダイストを愛せよ

<スポンサーリンク>

ひとくちメモ

時には口論になり
立派な男ならたんまりいますわ、と
啖呵をきられた揚句
女に出て行かれてしまって
やや反省の気分になっている詩人は
 
歴史、習慣、社会意識……といった
詩人にしてみれば世俗の
名誉欲を批判することによって
名誉を得ることもある
転倒した世界を思いやり
 
戻ってくるのは
「認識以前」でした。
その徹底でした。
 
認識以後
とりわけ19世紀以降
人々の土台になるのは
いつも性欲もしくは性欲みたいなものでした。
その上にすべての価値は築かれて
ものは言われました。
 
○××× ○××× ○×××
飴に皮があるとでも言うんですかってな調子で
飴ばかり
皮のない飴が求められる世界です。
 
女よ
だからさ
ダダイストを愛せよ
 
ダダイストは
あくまでも
認識以前を徹底しますぞ。
 
詩人の言う徹底とは
追求である以上に
実践でした。
 
実践とは
詩でした。


<スポンサーリンク>