「未発表詩篇」について

中原中也の詩作品は、なんらかの形で公開されたり作品として発表されたりしたもののうち、詩人自らが編集した「山羊の歌」(第一詩集)、「在りし日の歌」(第二詩集)のほかに、雑誌や新聞などに発表した作品が「生前発表詩篇」として収集されています。

これらの分類に属さない作品が「未発表詩篇」に集められて、まず作品が記録されたノート別に、次に作品が記録された草稿の制作年代別に整理・分類されています。

角川書店が2004年までに編んだ3次にわたる「中原中也全集」の成果として、この分類・整理がスタンダードになり、いたるところで踏襲されています。

「未発表詩篇」に分類されたノート別、草稿別の作品群は、
「ダダ手帖」(1923年〜1924年)…2篇
「ノート1924年」(1924年〜1928年)…51篇
「草稿詩篇」(1925年〜1928年)…20篇
「ノート小年時」(1928年〜1930年)…16篇
「早大ノート」(1930年〜1937年)…42篇
「草稿詩篇」(1931年〜1932年)…13篇
「ノート翻訳詩」(1933年)…9篇
「草稿詩篇」(1933年〜1936年)…65篇
「療養日誌・千葉寺雑記」(1937年)…5篇
「草稿詩篇」(1937年)…6篇
──となります。

合計で229作品ありますが、これは「新編中原中也全集」(2000年〜2004年)で数えたものです。

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